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執筆者の写真KRITICAL

夏の思い出

私の誕生日は8月8日の夏ど真ん中。

初めて自分の誕生日を教えてもらって認識した瞬間を鮮明に覚えている。


「え…、めちゃくちゃいいじゃん…」


大変気に入って満足した気持ちになったのを覚えている。

覚えやすいし、何より気持ちがいい感じがする!と。

しかし、ほとんど友人に祝われた記憶がない。

なぜなら私の誕生日なんて吹き飛ぶ程の大イベントの真っ最中だからだ。


夏休み。

小学生の頃これほど心踊るイベントはなかったと思う。クリスマスよりお正月より夏休みだった。

意味不明なワクワク。蝉の絶叫。痛くなる程の陽射し。

大人になった今子供を通してその興奮を思い出させてもらっている。


そういえば、娘は昨日から友達の家にてお泊まり会を開催している。

しかも一泊ではなく二泊である。


1日目:午前中に行く→市民プール→お互い習い事とお手伝いで一旦解散→再集合して夕飯→消灯


2日目:起床→洗い物を持って一旦解散→再集合→メンバー2名増員→遊ぶ→消灯


3日目:起床→遊ぶ→遊ぶ→遊ぶ→帰宅


という変則的且つ奔放なスケジュール。

この日友達と一緒に使うと言って、パックとヘアオイルをAmazonで調べて買っていた。

パックやらない方が肌にいいと思うよ?という父の助言は、やりたいのっ!の一言で片付けられた。


そんなこんなで夏スーパーマックスエンジョイ中の長女。

その長女がいつもの家族にいない二日間。

うっすらと家に漂う違和感。

面白いのはその違和感を感じ取って次女が少し変わっていることだ。


明らかにいつもより饒舌にハイテンションでリーダーシップを発揮している。

長男に、そして姉不在の家の至る所に先輩風をサーキュレーター。

まさに隅々まで行き渡らせている。

頼もしさと可愛らしさを感じる風。

こういうなんとも言えない感覚を思い出させてくれる家族や子供の成長に心から感謝している。


基本的に夏はパワーに圧倒されてしまうので好きな季節ではないけれど、毎年夏のどこかに自分と自分以外のものに時間の経過を感じて、色々なことをふと思い出す。



誰かプレゼント下さい。

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